可逆的選択

趣味で書いています @yadokarikalikar

あめふるはこにわ

伸びた芽を撫でながら、少し残酷な気持になる。この芽を毟ってしまうとどうなるのだろうか。少なからず、この命は潰えてしまう。毟った私の命の断片もどこかで潰えてしまう。なにかを殺すということは、自分を殺すということにほかならない。そうして今、手元に芽吹く小さな小さな命に目を落としてみると無残。そこには命の残滓があった。私のどこかも死んでいた。