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可逆的選択

趣味で書いています @yadokarikalikar

宙の中

暗い海のような宇宙空間を一定の速さ(ゆったりとした)で漂い続けている。一直線に向かう先は太陽ではないにしても、どこか、不思議な色味(緑(エメラルド)、ピンク(淡い))を発する恒星で、漂いながら、元来た道を振り返ると、仄暗い輪郭を持つ大きな星があって、でも、恐らく相当自分は旅をしてきたのだろう、その星は遠近法的に既に小さくなりつつあって、また、恒星の方を向けば、不思議な色味が、その発色の輪郭をお伽話に描かれる太陽のような形で自分を迎えてきていて、そういえばここは宇宙空間(であるように錯覚しているだけかもしれないが)なのに、周りには恒星と後ろの大きな星以外には星らしきものが見当たらない。このまま自分は恒星に向かってしまって、どこに行き着くのだろうかと考えるも、今、まさにこうして漂いつつある、この思考を生み出しているこの環境の居心地というものが、宛ら揺り篭のような、この状況が過ごしやすくて仕方ない。母親の胎内にいるような、全身がくまなく温かくて、全身のどこも、無理がなくて、ずうっと眠っていたいと思わせるような、だけど実際に目をつぶっても眠りにつける気配はない。結局どこに行ってどうなるのかをまた、考えようとするけれど、まだまだ先のことになりそうなので、しばらく眠れそうにはないのだけれど、ただ心地が良いから目をつぶる。