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可逆的選択

趣味で書いています @yadokarikalikar

彼女と彼と休日

「ねえ」
「うん」
「ひまだからひまゲームしようよ」
「説明を頼む」
「私のひまをつぶしてあそぶあそび」
「どこまでもお前本意だなあ」

「ピザって10回言ってみ」
「ピザピザピザピザピザピザピザピザピザピザ」
「じゃあここは?」
ピサロ
「いやそんな間違え方する?」
「もっかいお願い」
「ピザって10回」
「ピザピザピザピザピザピザピザピザピザピザ」
「じゃあここは?」
デスピサロ
ドラクエのやつ」

「きみスイッチ」
「急にどうした」
「空き箱にボタンを書いて、ストローさして」
「ああ、あの教育番組のやつかな」
「最後に隠し味してかんせい」
「そのひと手間いる?」
「きみスイッチ【ぴぇ】」
「高難易度」
「きみスイッチ【ぬゅ】」
「最高難易度」

「トランプで手品します」
「できるのか」
「びっくりするよ」
「ほんとかよ」
「きっと顎外れるくらいびっくりするよ」
「程度がわからない」
「適当にまぜたトランプの束から一枚引いて確認してね」
「うん、確認した」
「それかえして」
「はいよ」
「ありがと」チラッ
「普通に見ちゃったよねいま」
「それを束にまぜます」
「無視か」
「さて、いまきみがえらんだカードは」
「それくらい子供でもでき」
「きみのズボンのポケットに」
「えええええええええええ」

「たとえば【あかくて】【しかくい】ものといったらポストだよね」
「そうだな」
「その要領でわたしのイメージするもの当ててみて」
「よしきた」
「【キムチ味】で」
「ふむ」
「【つよい】ものといえば」
「わからん、キムチか」
「なんでわかったの」
「つよいってなんなんだ」
「じゃあつぎ【すごくて】」
「はい」
「【キムチ味】なもの」
「なんでそれでいけると思ったの」

「晩飯はキムチ鍋でも作るかな」
「いいこころがけだね」
「どこから目線なの?」
「ご相伴に預からせてあげる」
「わかったからおつかい行ってきて」
「一緒にいこうよ」
「えー、めんどくせえ。お前買う係、俺作る係」
魯山人も言ってるよ」
「なんて」
「『キムチ鍋はおつかいの段階からキムチ鍋だ』」
「流石に魯山人がかわいそうだわ」