可逆的選択

趣味で書いています @yadokarikalikar

彼女と彼と暇を潰す

「山手線げーむ」
「急にどうした」
「したい」
「そうか」
「しようよ」
「ルールがわからん」
「おしえる」
「頼む」
「まずはお祈りから」
「お祈り」
「山手線の神様に感謝する」
「タンマ」
「なに」
「これって必要か」
「いるかいらないかでいうといらない」
「省こう」
「ん」
「何するゲームなんだ」
「まず塩を用意するの」
「塩を」
「部屋の四隅に盛っておこう」
「質問」
「なに」イライラ
「盛り塩しなきゃなのか」
「これはしないと危ない」
「よくわからんが、違うゲームしよう」
「そこまでいうなら」ヤレヤレ

「おせろり」
「うん?」
「おせろり」
「なんだそれ」
「自分で考案したあそび」
「へえ」
「オセロをしながらしりとりをするの」
「しりとりの要素が『り』一文字かよ」
「あと、角を取るときはセロリって言わないとペナルティ」
「くっだらねえルールだな」
「あ、でも参加人数が足りない」
「何人でやるやつなんだよ」
「十二人」
「絶対いらねえだろ」
陪審員は必要」
「なんでなの?」

「しりとりんけいすいじゃく」
「予想はつくんだよ」
「しりとりんけいすいじゃく」
「予想しかつかないんだよ」
「おりじなる」
「一応どんな遊びか聞くわ」
「オセロをしながらしりとりをするの」
デジャビュ半端ないんだけど」
「あと、角を取るときはっセロリて言わないとペナルティ」
「セロリどっからでてきた」
「あ、でも参加人数が」
「今度は何人でやるやつなんだ」
「一人」
「寂しい」
「ちょっとやってみせるから得点係おねがいしていい?」
「ついていけねえ」