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可逆的選択

趣味で書いています @yadokarikalikar

彼女と彼と危機管理

「ねえ」
「うん」
「あたし思うんだけど」
「なにを」
「ひとってすぐ死ぬよね」
「いきなりどうした」
「日常には色んな危険が潜んでるもん」
「いや、それはそうかもしれないけど」
「だからね」
「おう」
「シミュレーションをしようと思うの」
「色んな危険に対してか」
「そゆこと」
「展開が速すぎて」
「君も考えてね」
「はいはい」

「電車にひかれたとき」
「死ぬわ」
「死ぬね」
「たとえが下手くそ」
「そうかな」
「なんかこう、もっとあるだろ」
「蜂にいっぱい刺されたとき」
「死ぬってば」
「すぐ死ぬよね」
「違う違う、普段起こりそうなことを挙げてくれ」
「部屋にカミキリムシがでたとき」
「それがお前の日常かよ」
「死んだ」
「死んでねえだろ」
「あれ近くで見るとめっちゃこわいからね」
「出たのか」
「昨日家に帰ったらいた」
「そうだったのか」
「すぐ殺虫剤でやっつけた」
「死んだのカミキリムシの方かよ」